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旗本御家人 [時代・新選組]

一昨日の土曜日に都内の地下鉄に乗ったときに、車内ポスターで気が付いた。

国立公文書館の特別展で、「旗本御家人-江戸を彩った異才たち-」をやってる。江戸時代の旗本や御家人たち。将軍に拝謁できるのが旗本、できないのが御家人。幕府の身内でさえ知らないくらいのさまざまな職務があったらしいのですが、その中のいくつかを公文書館にあるたくさんの資料から、エピソードをまじえながら紹介されているらしい。

これは行ってみたいなということで、予定外でしたが早速行ってきました。地下鉄東西線の竹橋で降り、毎日新聞社のある出口から出ると歩いて5分もかからないところに国立公文書館がありました。交通量が多いのは仕方がないですが、このあたりは皇居の外周なので、道路も景色も広々としていて空も広いし気持ちが良いですね。

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さすが国立、入場は無料!入口の受付で、展示資料の小冊子ををもらい、これがオールカラーの36ページのちょっとした資料集なのでこれも嬉しい!

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それと、なんと音声ガイドも無料貸し出ししています!これはかなり嬉しい。美術展などでは、この音声ガイドの威力には感激しているので、これはもちろん借りました^^。これから行かれる方は、是非音声ガイドも借りたほうがいいですよ。展示会場は1階の展示場を、壁に沿ってぐるりと一回りするような順路です。

旗本御家人と一口に言っても、身分や格差の違いがあったでしょうし、さまざまな職務に序列や役職段階があったわけです。その中で昇進争い、立身出世のため懸引きなど、今の時代でも変わらないことがあったようです。ですがこの特別展のテーマにもあるように、「江戸を彩った異才たち」ですよ。ちょっと変わった人とか、こんなことをした人がいたとか、こんなのがあったというのを紹介しています。

面白かったので少し紹介します・・・

幕府の役職や在職者の情報をまとめた武鑑と呼ばれる武家名鑑。旗本の役職、住まい、石高、使用人の名前までが載っています。個人情報もいいとこですが、なんと民間の本屋が出版しています。これは新版改正弘化武鑑というもの。江戸時代も泰平になると、町民と武士との間商い関係も密接になっていたため、このような情報が有用だったようです。

これを出版した出雲寺万次郎という人間は、老舗出雲寺の当主で、幕府の御用達町人(書物師)。出雲寺は幕府の書物方に属して、将軍の文庫である紅葉山文庫の運営や、昌平坂学問所編纂の出版にもたずさわっていたそうです。でもこれって今で言う情報漏えいにあたりますよねぇ。

また、大久保彦左衛門の逸話などの記録もあってなかなか興味深いですよ。大久保彦左衛門といえば、テレビドラマでもよく登場しますし、一心太助の物語にも出てくる型破りな痛快なキャラクタとして描かれていることが多いですよね。実際はどうか、実際もその歯に衣を着せない物言いや行動はまんざら後世が作り出したものではなく、なかなか一風変わった人であったようです。そのことがわかる記録が紹介されています。天下のご意見番の大久保彦左衛門は、ノンフィクションだったわけですね。

江戸時代前期の有名旗本が大久保彦左衛門だったとすれば、江戸中後期はなんと言っても長谷川平蔵、鬼平が江戸では人気があったようです。火付け盗賊改の長官だった平蔵は、池波正太郎の鬼平犯科帳で今もとても有名ですよね。町奉行の手に負えない凶悪犯の取り締まりに活躍したのですから、その様子を「町々にても平蔵様、平蔵様と嬉しがり候由」と記された記録があります。

自分も中村吉右衛門さん演ずる平蔵が活躍する鬼平犯科帳が大好きなんで、放送のたびにどきどきわくわくして観たもんです。今でも年に1回はスペシャル版の新作を放送してくれますが、中村吉右衛門がはまりやくでどうにもかっこいいので惚れ惚れですよ^^。

あっと、脱線しました^^;。長谷川平蔵の功績はこの捕り物よりも、人足寄場の設立です。江戸の無宿や浮浪人を一箇所に集めて、犯罪者化防ぐとともに、彼らに職業教育を施して更正させるシステムを作り出したのですから。今回の展示ではそれを命じた松平定信の文書や、人足寄場の設立のために私財を投じたため、長谷川平蔵が窮しているのを町民が気の毒に思っているという記録も紹介されていました。

他にもたくさんの記録が紹介されていて、おかたい話しから、河童の目撃談などのオカルトや不思議な話に関するものまで多種多様です。いつの時代でも、うわさや不思議モノというのは人の興味を引くものなんですねぇ^^。さまざまな記録や紹介を見ていると、今も昔も人のやることは、本質的に変わらないものなんだなぁと思いますよ。なかなか面白い展示でした。これは耳嚢(みみぶくろ)という、根岸備前守鎮衛(やすなり)が約30年にわたってかきためた全10巻の雑話集で、怪談奇譚や武士や庶民の逸事が書かれているようです。

これは現在でも手軽に読めるみたいです。珍談・奇談を満載ということでちょっと興味津々

耳嚢〈上〉 (岩波文庫)

耳嚢〈上〉 (岩波文庫)

  • 作者: 根岸 鎮衛
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1991/01
  • メディア: 文庫
耳嚢〈中〉 (岩波文庫)

耳嚢〈中〉 (岩波文庫)

  • 作者: 根岸 鎮衛
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1991/03
  • メディア: 文庫
耳嚢〈下〉 (岩波文庫)

耳嚢〈下〉 (岩波文庫)

  • 作者: 根岸 鎮衛
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1991/06
  • メディア: 文庫

で、いつも思うことは、古文書の読めなさがもどかしい・・・大筋でなんとなくわかるものもありますが、こういう資料・史料の類はきっちりと理解したいじゃないですか?ですが情けないことにほとんど読めない・・・ううう^^;

会期はあと少し4/23までなので、ご興味のある方はいかがでしょうか。お堀の桜は散ってしまいましたが^^。
備え付けの申し込み用紙で申し込むと、今後の特別展の案内を郵送してくれるらしいので申し込んできてしまいました。楽しみ♪

国立公文書館

 

 


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コメント 10

HIRO9030

ご無沙汰してすみませんでした。
国立だけに無料!凄いなぁー!
by HIRO9030 (2009-04-14 18:57) 

2601

えぇっ?!
毎日通勤時に気になっていたのですが、(だってババーンと『旗本御家人』って・・)無料だとは分かりませんでした。
往復電車賃だけでいいのか~。
情報ありがとうございます!
by 2601 (2009-04-14 19:27) 

そーすけ

HIROさん、ごぶさたです^^
そそ、さすが国立ですよ太っ腹^^
これだけの資料を無料で見せてくれるなんて、素敵過ぎます。
しかも音声ガイドまで無料で貸し出し!すばらしい。
税金はこういうところに使ってほしいもんですな。
さてさて、HIROさん忙しそうですが、健康には気をつけてくださいね~^^
夜パレの記事は楽しませていただきますねー。
by そーすけ (2009-04-15 01:11) 

そーすけ

こんばんは^^
お!2601さんも地下鉄通勤者ですか。
うふふ、こういう国立の施設で行われる展示は、ネタもすごいですが、無料が結構多いです。こういう特別展って注意してないと見落としがちですからね、今回も気が付いて良かったです。
自分はほとんど通勤経路なので、交通費も九段下⇔竹橋のみ。元気があれば歩ける距離ですが^^;
2601さんもご興味があればぜひ^^。
by そーすけ (2009-04-15 01:16) 

チヨロギ

こんばんは。
これの広告、私も車内で見ました。でも無料とは知らなかった( ̄ー ̄;
竹橋の近くの中学校に通ってたんですが、国立公文書館は行ったことないですね~。
私も美術展などでは音声ガイド必須です。解説がわかりやすいんだもの♪
ところで、河童の目撃談というのはどのあたりの場所で?
by チヨロギ (2009-04-16 01:59) 

チヨロギ

あっ、600記事目だったんですね。おめでとうございます(^.^)
もしかして、600nice!も踏ませていただいたかも?
ラッキーのおすそ分け、ありがとうございまーす♪
by チヨロギ (2009-04-16 02:02) 

Aki_1031

古文書…読めるようになりたいですよね(涙)。
せっかく貴重な史料を目の当たりにしても、
ミミズがニョロニョロ波打っているような文字を見た途端、
見なかったかのように(苦笑)思わず閉じてしまいます。。。
by Aki_1031 (2009-04-16 12:45) 

そーすけ

チヨロギさんこんばんは。
中学時代は竹橋近くでしたか。このあたりは、公共の外周みたいなもので、こういう建物も多いので、あまり変化はしないところなのかな。空が広くていいですね。
河童の目撃談ですか・・・。どこだったかな・・・どっかのお堀だった気がしますが、憶えてません^^;書かれている内容は、見た人がその時の状況を話していると、別の人間が、自分が見たのも確かにそういうものだった。と二重の証言のように書かれて、簡単な挿絵まで描かれている。耳嚢(みみぶくろ)という本なんですが、怪談や不思議モノなど興味深い内容のようです。
・・・ということで、その内容を少し書き加えましたので、良かったらまた見てください。
by そーすけ (2009-04-16 23:37) 

そーすけ

あ、そうそう600個目の記事に、600個目のnice!を付けていただいてありがとうございます^^;
同じ数字が並んでちょっと嬉しかったり^^;
by そーすけ (2009-04-16 23:40) 

そーすけ

Akiさんどうも~
古文書は読めたらかなり嬉しい。
ミミズ文字でなくても結構難しいからなぁ。
自分で書く字は年々古文書みたいになるんですけどね・・・。^^;笑えないよねぇ。ううう・・・
by そーすけ (2009-04-16 23:42) 

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